フィジー留学って高校に行くのと語学学校に行くのとあるよね。
大人は高校に行けないと思うけど高校生が語学学校に行くことはできるのかな?
いけるよ!
と言っても数年前からなんだけど、長期休みには高校生でも語学学校に行けるようになったんだよ
ぱなは高校生が語学学校に行けるようになった年の1番目の卒業生なんだ!
高校との違いとかぱながどんな勉強したか説明していくね。
フィジーの高校について
フィジーの高校についてはこちらの記事をご覧ください↓
語学学校について※2019年の時の情報です
(現在フィジーには語学学校は数カ所あり、今回紹介するのはサウスパシフィックフリーバードの運営する語学学校です)
語学学校は主に大学生以上の大人の通う学校で、英語のみを重点的に学びます
生徒は日本のみではなく、韓国や中国などアジア系の国からも数人集まってくるようです
得には海外での就職を考えている大学生や、すでに海外での仕事が決まった会社員などが多く学びに来ます
そのため海外で即戦力となれるようビジネス関係の英語を中心に学び、英語を伸ばすのがこの学校で学ぶ多くの人の目標となっているそうです
もちろん英語の勉強を目的に来る人たちもいます
でも学びに来る人の目標は大体同じかもしれないけど、みんなのレベルって意外とバラバラだったりするよね?
やっぱりクラスを分けてそれぞれのレベルに合うように、っていう感じ?
うんうん、
語学学校には7つレベルがあって、自分に合ったレベルのクラスで授業を受けるようになるんだよ。
レベル制度
レベルは1から7まであり、数字が高いクラスほど学ぶ英語も難しくビジネス系を学ぶようになり、低いクラスほど基礎的な英語を学ぶようになります
入学初日にレベル分けテストを受けるのでその結果で自分に合ったレベルが決まります
毎週水曜日にあるレベルアップテストでそれぞれのレベルの目標点数を超えると次のレベルに上がることもできますよ
逆にクラス内での勉強がうまく行っていないと先生が判断した場合はレベルダウンすることもあるので真面目に授業を受ける必要があります
EOPルール
EOPとはEnglish Only Policyの略で、校内では英語のみでの会話を行うように促すルールです
日本人同士だと羞恥心からだったり、便利さからどうしても日本語で話したくなってしまいますよね
しかしこのルールを破ってしまうとペナルティがあるので注意が必要です
2回まではイエローカードで先生から注意がされますが、3回目はレッドカードで自宅謹慎と、反省文を書かされる、だったと思います
注意を聞かなかったりすると1回目でも謹慎になる可能性もあるようです
時間割り
朝8時に1時間目が始まります
午前が4時間授業で、午後は2時間授業です
お昼休憩が1時間ほどあり、その間にランチと休憩を取ります
その後午後の授業が始まり、夕方2時30ごろに最後の授業が終わります
なぜ高校生が語学学校に?
それにはまず、高校生が語学学校に通えるようになった経緯について説明をしなければなりません
高校生が語学学校に行ける様になったわけ
長期期間にフィジーに滞在する人もいたから
まず一つの理由として、学期間休みの間フィジーに残る生徒たちに向けて許可が降りた感じです
高校の学期間休みは長いものだと2ヶ月近くあるので、何もせずに過ごすとなると結構暇を持て余してしまいます
そこで、語学学校にいくことで英語をさらに伸ばしつつ時間も効率的に使うことができるという訳です
もっと勉強したい子もいたから
続いて、単純に語学学校に行ってみたい子や、学期間休みに帰国することでの英語力低下を心配した子達がいるから、というのもあります
先ほどもあったように、2ヶ月間の学期間休みで帰国し、英語を話す生活から離れてしまうと英語力は一度落ちてしまいます
そこで、語学学校に通うことにより英語力の低下を防ぎつつ、さらには伸ばすことで英語力の維持と向上を図ります
高校と語学学校で習う内容が違うから
高校では授業を受けつつ英語も勉強、という感じなので覚える単語も学術的なものばかりです
しかし語学学校では働いている大人に向けての学校なので、習う単語もビジネス寄りのものが多くなっています
でも高校生がビジネス単語とか覚える必要ってなくない?
そうなんだけど、やっぱり単語を知っているのと知っていないのとでは結構差が出るんだよ。
特にTOEICとかはビジネス単語ばかりだから身に染みて違いがわかるよ。
高校でビジネス関連の単語を学んだり使うことはほとんどないので、語学学校だからこそ蓄えられる知識なのではないでしょうか
また、勉強方法にも大きな違いがあります
高校では先生の話を聞き、板書をするだけで終わりです
ですが語学学校ではディベートやディスカッションといったミーティングを模した話し合いがほとんどです
なので高校の授業だけでは不足しがちなスピーキングのスキルを語学学校では磨くことができます
交流を増やす(大人との関わり、他の先生との関わり)
語学学校にはすでに働いている人が多く集まります
そのため将来について、就職について考え始める高校生にはとてもありがたい情報をその職業の人たちから直接聞くことができるんです
どんな資格があったらいいか、英語のスキルはどこまであると強みになるのか、お仕事は楽しいか、などなど直接聞けることで安心もできるし心強いですよね
他にも、大人と子供(高校生)では行動範囲に違いが出てきます
やっぱり大人の方が行動範囲が広いので高校生が知らない遊び方や場所をよく知っています
例えば離島や娯楽施設などですね
高校のルールやフィジーの法律なども守りながらとなると全部一緒に経験ができるわけではありませんが、それでも知らないことを知れるというのはそれだけで大きなアドバンテージです
高校と語学学校の違い
高校も、語学学校も会社系列は同じなので割と似通ったところが多いです
しかし授業内容、スケジュール、生徒、などなど授業に直接関わる事では沢山違いがあります
そこで、高校と語学学校について比べた記事があるので詳しくはそちらをご覧ください
こちらへ↓
高校生が1ヶ月語学学校に行ってみたら
0週目
まずは語学学校について知るために入学前に学校で説明を受けました
この時の参加者は高校生入学者の第一期生となる高校生4人と語学学校のスタッフ1人です
学生はバプロ校から男の子2人、女の子1人、ジャスパー校から女の子1人が来ていました
みんなが帰国する中フィジーに残り勉強をすると決めた強者たちです
出身校が違う子もいたので軽く自己紹介をして、語学学校でのルールや授業の仕組みをスタッフから聞きました
と言っても高校と会社系列は同じなのでルールもさほど変わりがありません
どっちかというと高校生用のルールを守ってねって感じだったんだけどね。
他にも、入学する当日のスケジュールも聞きました
いよいよって感じだ。
入学当日
入学日はレベル分けテストがあるのですが、この日は運も悪く友達や卒業した先輩達が日本に帰国する日でした
お見送りに行くには1日欠席しないといけなかったので自分はお見送りは断念し、テストに臨みました
お見送りに行った子もいて、その子は後日テストを受けたようです
テストはTOEICみたいな問題で、リスニング、選択問題、穴埋め問題がありました
リスニングと選択問題はまんまTOEICの問題でした
穴埋めはフレーズを作るもので、たとえば (pairs) of glasses みたいな感じで括弧の中を埋める問題です
聞いたことはあるけど普段使いはしないようなフレーズばかりだったので(今回のテスト受験者に関わらず)1番回答率、正答率が少ないと聞きました
合計1時間ほどかけてテストが終わり、自己採点に移ります
一問正解ごとに一点加算していって、満点は150点だったはずです
ぱなの点数は123点だったから結構いい点取れたんだ〜
記述テストが終わったらスピーキングのテストがあります
語学学校のまとめ役の人と話してレベルを決めてもらうのですが、実はこのボスが元々自分の通っていた高校のスタッフだったので普通に雑談になってしまいました笑
「今高校どんな感じー?」とか「語学学校楽しみ?」とか全然テスト感はなかったです
最後にボスが記述テストの結果も見て、紙にレベルとクラスを書いて渡してくれました
ぱなは最高レベルのレベル7だったよ!
すごい!
他に一緒に行った子達はどのレベルに行ったの?
男の子二人はレベル2と3で、女の子はレベル5だったよ。
ぱなはみんなよりフィジーにいた期間が長かったからレベルが高かったんだと思う。
クラスがわかったらもらった紙を持ってクラスまで行けば授業開始です
初日だったしテストの後ということもあり、自己紹介とか授業の説明、雑談でこの日は終わりました
クラスメートは1人しか居らず、その学生は1週間で帰ってしまうと聞いたし、さらには担当の先生も休暇中で別のクラスの担当の先生が授業をやっていると聞き初日から軽くパニックになっていました
入学初日にして先のことが一気に心配になってしまいましたがなるようになる精神で駆け抜けます
1週間目
テストの次の日からは実際に他の学生と一緒に授業を受けていきます
しかしここで問題が起こりました
全然わからなーい!
リスニングとか早すぎて聞き取れないよ!
一発目の授業はリスニングで、CDを聴きながら穴埋めをしていったのですがびっくりするくらい聞き取れませんでした
こちらもプライドがあったのでなんとか3分の2くらいは埋めましたが、それでも3回くらいテープを流してもらいました
もともといた学生は長いことこのスピードでやっていたようでレベルの違いを見せつけられ緊張が走ります
「まだ初日だから気にしなくていいよ〜」「頑張ったらこれくらい楽勝で聴けるようになれるよ」と気合を入れてもらいやる気が出ました
他にも、レベルの近いクラスとの交流などがありました
レベル7とレベル6は意外と交流することが多いらしく、自分も一緒に授業を受けさせてもらいました
緊張していた自分を気遣ってくれたのか一番最初の合同授業はMafia(人狼ゲーム)で、他の生徒との仲を深めたり、緊張をほぐしたりすることができました
とても楽しかったです
別の日にやった合同授業はディベートでした
自分はディベートをやったことがなかったのでこの日は見学です
Timer(時間を図る約束)をしながら流れを覚えました
基本的に初めての挑戦のものは見学をさせてもらい、慣らしつつ新しい授業に挑戦をしていきました
そして金曜日、唯一のクラスメートが卒業してしまいます
語学学校は毎週卒業式があり、スピーチだったり簡単な出し物だったりで卒業生を祝います
卒業生のいるクラスではお別れ会などもあり、自分たちのクラスもお別れ会をしました
と言っても2人と先生だと寂しいので、よく交流をしていたレベル6の生徒達も一緒にです
みんなでご飯を食べながらお話しするのは楽しかったですが、クラスメートが卒業してしまうという実感がじわじわと湧いてきて悲しくなりました
2週間目
1週間経ったことで一緒に入学した他の高校生の子といろいろ話したり愚痴りあったりしていました
すると驚く事実が発覚しました
なんと自分は他の生徒に「レベル7の小さい子」と呼ばれていたようなんです
自分の知らないところで有名になっているとは思わず驚きでした
教えてくれた子によると、語学学校に長く通っている生徒でも入るのが難しいレベル7に一発で、しかも高校生が入ったということで話題になっていたようです
後から先生に聞いた話によると最高得点での入学だったらしくて鼻が高い思いだよ!
自分自身あまり他のクラスや生徒と交流をしていなかったので教えてもらうまでは気づきませんでした
「小さい子」というのも自分の名前を知らなかったため見た目をそのまま言っていたようです
続いてクラスなのですが、クラスメートが卒業してしまったのでマンツーマンでの授業ばかりになりました
正直全然できないことばかりだったので先生に質問を聞きまくれて自分的にはちょうど良かったです
1週間目に見学させてもらったものを先生と話し合いながら進めたり、つまずいてもすぐに聞けたりしたのである程度はできるようになり成長を感じました
他にもディスカッションも本格的にやり始めました
学生だったのでトピックも簡単でみじかなものから始めます
例えば、「なぜEOPが大切だと思うか/守らなければならないのか」「宿題はあるべきかどうか」みたいな感じの話をしました
高校ではディスカッションをすることはないのですが、トピックが身近だったこともありしっかり自分の意見を言うことができていたと思います
ただ、先生とマンツーマンでやっているので文法や発音の直しも頻繁にありました
先生を独り占めしているからこそできるタイムラグなしの直しですね
また、この週にはExpo(社会見学)をしにいきました
行き先はプールでした
社会見学と言いましたがこの週は体験型のものだったようです
勉強するようなことではないので参加者は合同クラス(レベル5.6.7)の半分くらいでした
天気がいい日だったので存分に楽しむことができました
3週間目
流石にもう新入生とも言っていられないので授業も全て通常通りに進みます
リスニング、スピーキング、ディスカッション全て本格的なものばかりです
この週もマンツーマンで授業を受けるのかなと思っていたのですが、週の真ん中ほどでレベル6にいた生徒が1人編入してきました
レベルアップテストと言われるものが毎週行われていて、基準点を超えたら次にレベルに行ける、というものでこの生徒さんは無事に目標点数を超えられてようです
新しいクラスメートということでワクワクして一緒に授業を受けたのですが、ここでビジネスクラスとも言われるトップレベルで授業を受けている弊害が出てきてしまいます
ビジネスクラスというだけあって内容がやはりビジネス寄りになってしまうので高校生だった自分には少し難しくなり、なかなか授業に参加できなくなってしまったんです
特にディスカッションの授業の時が一番しんどかったです
たとえば、「何歳になったら仕事をリタイヤしてもいいと思うか」や、「今のフィジーには何が足りないと思うか」、などなど高校では話題にも上がらないトピックばかりでした
なんとなくこう思う、というのは伝えたりしてみたのですがほとんど話を聞く立場になってしまいクラスメイトに申し訳なかったです
さらに上の授業の質や内容を求めてレベルを上げたのに自分が全然話さないので「もっと話して〜」と何度も言われてしまいました
もともと話すのが得意ではないのもありましたが、内容がわからないことも相まって話せなくなり、クラスメイトに申し訳ないだけでなくできない自分が悔しく思いました
4週間目
流石に4週目を言うこともあり授業はスムーズに進むようになりました
ディスカッションもわからないから話さないのではなく、わからないけど自分はこう思う!という風に考え方を変えてしっかり話しました
また、この週はディベートもありました
お題は「子供がインターネットを使うには制限を設けるべきであるか否か」というもので、自分は賛成チームとして参加しました
全く違うことを言っている自覚はあるけどなんとか意見を言い切ることができました
さらに別の日にはExpo(社会見学)にもいきました
この週の行き先はフィジーでも有数の大手クッキー/クラッカー工場です
実際に工場に入りクッキーができる工程の説明を聞いたり、どんな商品を扱っているのかを聞いたりしました
見学が終わった後はミーティングルームでお茶会があり、その工場でできたクッキーを食べたのはいい思い出です
他にも最後の週ということで、卒業に向けてのスピーチ作りやクラスごとの出し物の準備もしました
丁度学期終わりに卒業式があったようで、規模も大きく卒業生も多いと聞き出し物の準備にも力が入ります
授業が終わる時間が比較的早いので、毎日少しだけ残ってみんなで準備をしたり、談笑をしたりしました
1番忙しかったけど1番楽しかった週だと思います
卒業式
当日は朝からソワソワしてしまいました
生憎天気が悪く、屋内での卒業式となってしまいましたが、そんなことは気にならないくらい綺麗に装飾がされていました
みんなが集まったら卒業式が始まります
高校生だった自分たちも卒業するということで、高校の校長先生やスタッフも来賓してくださいました
ありがたいお言葉をいただいた後は卒業生のスピーチに移ります
レベルの低い卒業生徒からスピーチが始まり、トップのレベル7にいた自分はもちろん後半です
最後に来てくれたクラスメイトも卒業でしたが、なぜか自分が最後のスピーチを任されてしまいました
最後を飾るには足りなかったかもしれませんが、語学学校で勉強する中で感じた高校との違いや、苦労、学んだことなどをしっかり伝えることができたので個人的に満足です
卒業生のスピーチが終わってからはクラスごとの出し物に移ります
クイズだったり、コンペティションだったり、ダンスだったりと様々な出し物があり、卒業式だというのに笑って楽しむことができました
特にマシュマロを何個口に入れられるか競い合うのが盛り上がっていて楽しかったです
ちなみに自分たちのクラスは生徒が2人しかいなかったのでレベル6の生徒とコラボを組み、ダンスをしました
We will rock youをかっこいい感じに踊りました
1週間しか準備期間はありませんでしたがなかなか様になっていたのではないかと思います
全ての出し物が終わるといい感じにお腹が空きだしたのでクラスに戻りみんなでランチを食べました
ここでもやっぱり交流の多かったレベル6や5の生徒さん達と一緒にランチになりました
大きなピザを買い、パーティーっぽい、海外っぽい感じで卒業式を締めくくります
みんなで会うのはこれが最後ということもあり、話に花が咲きます
自分もたくさん話しました
ランチも終わり、時間もいい頃合いとなってきたところで大人の皆さんはその後飲み会、高校生だった自分は帰宅という感じでお別れしました
1ヶ月という短い間で大人の生徒さん達と一緒に勉強するのは驚きや困難でいっぱいでしたが、同時にたくさん学び、楽しむことができました
卒業は少し寂しかったですが、高校は後一年残っていて語学学校に行く機会も何度かあると思っていたのでそんなに辛くはなかったです
後日談
後日先生がおうちに呼んでくれてディナーをご馳走してもらいました
唯一のクラスメイトと一緒にお呼ばれしてたくさん食べて、話して、ここでも楽しい時間を過ごしました
カラオケを歌ったりもしたんですよ
その後も何度か先生にディナーをご馳走になったり、高校の卒業式の時にお祝いをしてもらったりと語学学校で作った新たな縁がフィジーでの高校生活も豊かにしてくれました
まとめ
たった1ヶ月という短い期間でしたが、高校では習わないような授業を受けたり、出会わない人たちと出会ったりとなかなか濃い1ヶ月でした
最初の方は心配や緊張でいっぱいでしたが、時が経つにつれて慣れていき楽しむこともできました
暇つぶしや英語のレベルを落とさないためにと思い語学学校への入学を決めましたが、終わってみると十分以上の収穫がありました
特に新しい交流が持てたり、新しい知識を身につけられたこともあり、語学学校に行ってよかったと思うばかりです
最後まで読んでくれてありがとう🍍
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